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2018年9月17日月曜日

対する人の奥の部分



また一人、素敵な女優さんがこの世から旅立ってしまった。

異色で、個性的で、実力派、面白くて、たくましい…
別世界の人なんだけど、どこかホッとするような親しみやすさもある…


数ヵ月前に映画を見て、
その演技の素晴らしさと、こぼれ出る人間性の大きさに、
改めてすごいなー、好きだなーと感じた矢先だったのに。


家族関係の難しさや、病気と闘って、

その家族や病気と一緒に生き抜いて、

何をおもって、どう人生の幕をおろしたんだろう、

家族はどんな思いだろう、

と思う。



さっき見たニュース番組で、彼女の半生を振り返っていて、

彼女が以前、突然左目を失明したときの記者会見の映像が流れた。


「絶望です」

そう言ったあとに、

「でも、今まで見えなかった、いろんな人の奥の部分が見えるようになるチャンスかもしれない」

って、そう言って、

「対する人の、表に見えない部分がちゃんと見える人になれるかな。なれたらいいな。なれなかったらごめんなさい。」


そんなふうに(一言一句あってはいないかもだけど)言ってた。



片目が見えなくなってしまったのに、
見えるものが増えるようになるかもしれない、

ってそう言った彼女。


そこに、どれだけの戸惑いや不安や葛藤があっただろう…
「絶望です」の想いを、どれだけ強く抑え込んでいたんだろう…


きっと、それまでの人生でも、
私なんかが想像できる以上の苦境があって、
その度に自分の心を訓練してきたんだろうから、
と、そう思ってはみるものの、

なんか心が動かされた。


私にもできるかな…


私だから見えるかもしれない、対する人の奥にある悲しみや苦しみを感じ取って、寄り添ってあげること。


なれたらいいな。なれなかったらごめんなさい。


そう思って、今の仕事をやってみてる。
今すぐじゃなくても、いつか。