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2018年3月22日木曜日

誕生日おめでとう。



てっちゃん、35歳の誕生日、おめでとう。


今日もお仕事がんばってますか。

そっちに行くと仕事なんてないのかな。

何して過ごしてますか。




昨日、一日早かったけど、
てっちゃんの誕生日祝いで、てっちゃん友達とご飯にいってきたよ。
一緒にいたよね…?


今日はケーキ買って帰ろうかなと思ってるけど、
てっちゃん、別にケーキ好きじゃないし、
「しのの分だけでいいよ~」
って言われそうで迷ってるよ。



てっちゃんが隣にいない人生を、
私なりにどう生きていくか、どういう形ならやれそうか、
最近一生懸命考えてます。


踏み出す怖さと、

このままで居続けるわけにもいかないと思う焦りと、

家族や友達や先生がいてくれる心強さと、

てっちゃんがいないとてつもない心細さと、

過去に戻りたい欲と、

「今」をだいぶ冷静に考えられるようになってる自分と、



……前とは少し違う、いろんな感情が今は自分の中にある。

ドンッと暗い穴に落ちたように感じるときや、

とりあえず右行ってみたけど、次の道が続かなくて左に戻ってみたりする感覚とか、

ヨイショって壁を登ったら、その先はぼんやり明るい空間が広がってるように感じるときもある。



でも、とにかく、

てっちゃんのことがあったことが、

次の私の人生の軸になることは確実で、

それがいずれ誰かのためになれば、と思うけど、

なんだかんだ言って結局は、

自分がこの現実を、自分の中で受け入れていくためにやってみたいことをやるのかもしれないと思う。



てっちゃんは何て言うかなって、

いつも思うし、

意見がほしくて仕方がないけど、

でも最終的には「志野がやりたいならやりな」って、

良くも悪くもそういう気がするから、

そうするしかない。


ゴタゴタ考えてないで動いちゃいなよって自分に思うこともあるけど、

そういう思いきりの要素も、
てっちゃんがいなくなっちゃってから薄くなったと思う。


「やるしかない」
じゃなくて
「やりたい」
と思うようになるには…

「生きるしかない」
じゃなくて
「生きたい」
と感じられるようになるには…

もう少し時間が必要。



35歳のてっちゃんに、会いたい。

あのときにも戻りたいけど、

やっぱり「今」にいてほしい。



2018年3月2日金曜日

戸籍



今日は、ちょっと必要があって、
役所に戸籍謄本を取りに行った。


入籍して、てっちゃんと私は戸籍を共にして、
てっちゃんが亡くなって、てっちゃんは「除籍」にされた。


「除籍」と聞いて、

枠を全部「×」にされたり、
斜線を入れられたりするのかと思って淋しかったけど、


てっちゃんの名前の枠の隣に
「除籍」
と、四角で囲まれた文字が入っただけだったから、
気持ち的にはだいぶ違った。

役所も気を使ってるのかな。



そんなこんなで、除籍後っていうのは、
「筆頭者」
は自分自身になるのかと勝手に思って、
今日はその欄に自分の名前を書いて申請した。


そうしたら、受けとるときに

「筆頭者は亡くなられても変わりませんので…」

と、申請用紙を訂正するように言われた。



正直なんか不思議?複雑?な気分。



もちろん、てっちゃんの名前を私の「家族」としてまだ示せることは嬉しい一方で、

じゃあ「除籍」って何?と思う。



是非とも筆頭を名乗ってほしい自慢の旦那さんだけど、
その旦那さんはいないんですよって一目でわかるようにされてて、

戸籍は「除」かれたのに、私の戸籍申請の筆頭にはかわりない……。


なんか逆に寂しくなった。


こういうちっちゃなことが、
山のようにある。


「そんなもんか~…」


で済ませられるようになってきたけど、

空しくなるし寂しくなるし、

てっちゃんに会いたくなる。