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2017年7月12日水曜日

「いま」の変わらないもの





“「いま」の変わらないものは考えない”


“「いま」の変わらないものは置いていく”




ずっと私を支えてくれている人が、私にくれた言葉。


この言葉を毎日毎日自分に言い聞かせて、


過去に引き戻されそうな感情や、


もう絶対に叶わない願望を追い求める心を、


抑え込む。




あの時のことを考えること、

てっちゃんがいなくなっちゃった理由を考えること、

世の中の理不尽さに苦しむこと、

運命の不平等さに嘆くこと、

あの頃に戻りたいと心の底から本気で願うこと、



それを繰り返し続けて、
打ち砕かれ続けて、

でも、結局、

絶対に誰も、
神様でさえも、

何も答えをくれないから、


だから、何とかして、


自分が「これなら抑え込めるかも」と思う方法や言葉を、
毎日、
その時その時、
見つけ出して、言い聞かせて、やり過ごす。



まだ、前は向けない。



でも、
耳をふさぎながら、
ずっこけないようにだけ足元を確認しながら、
生き過ごす。


それだけ。


生き方を変えるしかない。




2017年7月7日金曜日

昨日の夢




毎朝、目が覚めた時にまず自分がすること。


夢にてっちゃんが出てきたか、必死に自分の眠りの世界を振り返ること。

てっちゃんの顔、声、触れた感覚……

具体的な映像は思い出せなくても、
なんとなく、てっちゃんがそこにいたような、
そんな気がすることもあって…

そんなことを、起きてまず、ぼーっとする頭で必死に振り返る。




そんな中、昨日、ものすごく強烈な夢を見た。




てっちゃんが生き返る夢。



目の前で生き返る夢。



その映像と感覚が、自分にとって強烈過ぎて、
その前後関係も、他の登場人物も、
全部吹っ飛んじゃって、
なんでそんなシーンだったのかは、
全然覚えてない。



でもとにかく、

なんだか、狭い台にのせられて、目を閉じて動かなくなっちゃったてっちゃんが、

がんばって戻ってこようとしてて、

そうしたら、少しずつ、身体のいろんなところが動くようになっていった。


手、
腕、

そこから必死に頭を起こそうとして首に力を入れてて、

目が開いて、

口を大きく開けて声を出そうと必死にしてるのに、声が出なくて苦しそうにしてて…

身体を必死に起こそうとしてて…



今までに見たことない表情で、
でもとにかく、何かを必死に訴えようとしてるというか、
とにかく何とかして身体を動かしたいと思ってる切迫感があって、


だから、声を聞こうと顔の近くにグッと寄って、身体を起こすのを手伝ってあげようと思ったら、
てっちゃん涙流してて……


悔しそうにしてて……


だから


“もうそれ以上話さなくていいよ”


って必死に思いながら、とにかくてっちゃんを強く抱きしめて、


そしたら、私の耳元で、


「ごめんね…ごめんね…」


って。


その言葉を聞いた瞬間、

やっぱり完全に元気になることはないんだって、
みるみるうちに回復するように見えたのは、最初だけだったんだって、

ものすごく悲しくなったけど、



私はてっちゃんを抱きしめて、

背中をポンポン叩いてあげながら、

涙を流して謝るてっちゃんを落ち着かせるように、


「大丈夫だよ、大丈夫。いいんだよ、てっちゃん。大丈夫だよ。」


って答えてた。





それだけ。
覚えてる夢はそれだけ。


その後どうなったのかもわからない。


ただ、
そのほんのわずかな時間のやりとりと、
てっちゃんを抱きしめた感覚と、
右耳のところですすり泣きながら謝るてっちゃんの感覚だけが、

今も残ってる。







目が覚めて、少し心を落ち着けて、
その夢を振り返って思った。



もしこれが、あっちに逝っちゃったてっちゃんからのメッセージだったとしたら……


てっちゃん、私に謝ってるんだろうか…。

私、てっちゃんに謝らせちゃってるんだろうか…。


てっちゃん、
私に会えない寂しさで泣いてるんじゃなくて、
私に申し訳なくて泣いてるんだろうか…。



もし、あれがてっちゃんからのメッセージなんだとしたら、


私は、てっちゃんが謝らなきゃと思ってしまうような姿を見せてるのかな。


今の私を見て、
てっちゃんは泣いているのかな。


こんな距離になっちゃったけど、それでも感じるてっちゃんからの愛を、私ちゃんと伝えられてないのかな…。


ごめんね、てっちゃん。


私、がんばるよ。


一つずつ、やってるから。


てっちゃんがいてくれた頃の私とは、
全然違うペースだけど、
全然違う道の上を歩いてるけど、
同じ道にはもう戻れないけど、


新しい道を作るために何からすればいいのかも、まだよくわからないでいるけど、

でも、

私にできるやり方で、


晴れの日も雨の日も、


生きてるよ。